また図面を描くシステム「CAD」についても解説します!
目次
- 1. 図面の見方(読み方) 1-1. 図面の様式 1-2. 線分の種類 1-3. 寸法の種類 1-4. 図面記号 1-5. 表現方法 1-5-1. 2次元と3次元 1-5-2. 三角法
- 2. 図面を描くシステム「CAD」
- 3. まとめ
1. 図面の見方(読み方)
読むとは「図などを見てその意味・内容を理解する」という意味があります。タイトルに「見方」と書いていますが、これ以降は「読み方」といいます。
1-1. 図面の様式
・A0・・・841× 1189㎜
・A1・・・841× 594㎜(A0の半分)
・A2・・・594× 420㎜(A1の半分)
・A3・・・420× 297㎜(A2の半分)
・A4・・・297× 210㎜(A3の半分)
①輪郭・・・輪郭内に図面を描きます。
②表題欄・・・工事名称、図面名称、図面番号(図面を管理する番号)、図面縮尺、作成日付、作成担当者名、設計業務に必要な表示等などを描きます。※企業や図面により内容は異なります。
1-2. 線分の種類
基本的に
「太い線は手前に見えるもの」
「細い線は奥に見えるもの」
「破線は対象物の見えない(かくれている)部分」
を表現しています。
②細い実線・・・対象物の奥に見える部分の形状や寸法線、記述・記号などを表す
③破線・・・・・対象物の見えない部分を表す
④細い一点鎖線・・・図形の中心線や通り芯を表す
※図面の種類により、線の用途も様々あります。
1-3. 寸法の種類
②平行寸法
③角度寸法
④半径寸法
⑤直径寸法
⑥寸法補助記号(寸法値の前に付け、寸法値に対して意味を持たせる記号)
寸法補助記号 | |
---|---|
Φ(ファイ・マル) D(ディー) | 直径 |
r・R(アール) | 半径 |
□(カク) | 正方形 |
SΦ(エスファイ・エスマル) | 球の直径 |
SR(エスアール) | 球の半径 |
t(ティー) | 板の厚さ |
C(シー) | 45°の面取り |
1-4. 図面記号
平面表示記号(建築などの平面図で建具や開口部の形状などを表す記号) | |||
---|---|---|---|
方位(矢印の先が北) | 引違い戸 | ||
片開き戸 | 引違い窓 | ||
両開き窓 | 階段 | ||
材料構造表示記号(建築など使用材料や構造などを表す記号) | |||
コンクリート(3本斜線) | 鉄骨(形鋼により異なる) | ||
地盤 | 割栗 | ||
鉄筋(構造用、サイズにより異なる) | |||
木造(構造材) | 木造(補助構造材) | ||
建具開閉表示記号(建築などの建具開閉表示記号などを表す記号) | |||
両引き | 両開き | ||
引違い | 片引き | 略語(建築図面などで材料や建具などを表す略語) | |
地下1階 | B1F | 中2階 | MF |
幅/高さ/長さ | W/H・h/L・ℓ | 縮尺 | S |
鉄骨 | S | 鉄筋コンクリート | RC |
鉄骨鉄筋コンクリート | SRC | 軽量鉄骨 | LGS |
柱 | C | 大梁/小梁 | G/B |
鋼製戸 | SD | 鋼製窓 | SW | 電気、機械設備等の器材表示記号(建築設備図などで機材などを表す記号) |
白熱燈 天井付 | 白熱燈 壁付 | ||
壁付コンセント(2P15Ax2連用形) | 床コンセント(2P15Ax2) | ||
換気扇 | 電熱器 | ||
動力制御盤 | 電力分電盤 | 幾何公差記号 | |
真直度 | 平面度 | ||
平行度 | 直角度 |
長方形の枠の左から①幾何公差の種類②許容差③データム記号を記載。
データム記号とは、幾何公差をどの面またはどの線を基準とするか表す記号(形状公差には不要)。
1-5. 表現方法
例えば、役所への申請するために作成した図面と施工業者に向けて作成した図面とでは大きく異なります。役所は建築基準法や条例に沿って適正な設計がされた建物なのかを確認できる図面が必要となります。
しかし、施工業者は工事に関する指示(細かい寸法の記載など)が正確に描かれている図面が必要となります。例えば、指定した家具の設置位置を細かく指示した図面を描く必要があります。
1-5-1. 2次元と3次元
2次元は「縦と横」の2つ軸がある次元のことで「面」で表されます。
3次元は「縦と横と奥行」の3つ軸がある次元のことで「立体」で表されます。
3次元の対象物を2次元に表現する場合は、第三角法による投影法を使います。
1-5-2. 第三角法
投影とは光をある方向からあてた時の影で、影が映し出された面を投影面といいます。
平面図・・・上からの投影図
左側面図・・・左からの投影図
右側面図・・・右からの投影図
背面図・・・背面からの投影図
下面図・・・下からの投影図
※対象物が左右対称の場合は、背面図・下面図・左側面図を省略します。
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2. 図面を描くシステム「CAD」
このCADは、製図だけでなく設計や検証も可能な種類もあり、非常に幅広い業界で使用されています。
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3. まとめ
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